栄養素

プロテインとタンパク質は何が違うのか~語源から考える~

こんな人に読んでほしい

・タンパク質とプロテインの違いってなに?
・タンパク質の語源を知りたい!

筋トレ後にプロテインを飲み、自分の筋肉を見てニヤニヤしてる人
タンパク質中心の料理を作っては、出来栄えにニヤニヤしてる人

あなたの周りにこんな人はいませんか?
そんな変態チックな人に「なぜ、タンパク質はプロテインなのか」教えてあげましょう。
きっと、自慢の筋肉、料理をもっと見せに来てくれるはずです。

モチベーションが高まったところでまずは答えから。

ドイツ語の卵白(Eiweiß)が日本語に翻訳されてタンパク質になった

それでは解説していきます。

熱を加えると卵が固まる不思議

昔からたまごに熱を加えると固まる性質、牛乳に酢を加えるとドロドロになる性質が知られていました。固まったり、ドロドロになる成分をラテン語の卵白(albus ovi)を元にalbumen(アルブメン)と呼んでいました。

卵が固まる成分をプロテインと呼ぶことにする

1700年代に入り研究が進み、血液、小麦などでも卵白と同じような固まる性質が確認されるようになりました。そこでalbumen(アルブメン)に似た性質を持ち、共通した成分を持つ物質をまとめてprotein(プロテイン)と呼ぶようにしました。protein(プロテイン)は「重要、先頭」を意味するギリシャ語proteiosが元になっています。

プロテインを卵白って訳そう inドイツ

少しずつprotein(プロテイン)が一般的に使われるようになっていきました。ドイツではEiweiß(卵白)と翻訳されました。おそらく、卵白でよく知られる成分であることが主な理由です。

我が国でもプロテインを卵白って訳しましょう in 日本

日本はprotein(プロテイン)をドイツ語を参考に卵白の成分を意味する蛋白質と訳しました。蛋白は中国語で卵白を意味します。ただ、日本では「蛋」があまり使われないため、次第にたんぱく質、タンパク質と表示されることが増えていきました。これがプロテインがタンパク質になった理由です。

まとめ

卵、血液、小麦が固まる成分

protein(プロテイン)

proteinを卵白と訳す(ドイツ)

proteinを蛋白質と訳す(日本)

タンパク質

ドイツでプロテインを卵白と訳したことが大きな分岐点になったようです。
タンパク質という呼び方がしっくり来ない方はドイツの友達に相談しましょう。

ではっ˙ᴥ˙ 🐾

参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Protein(英語版Wikipedia ″protein″)
https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_molecular_biology(英語版Wikipedia″History of molecular biology″ )
https://archive.org/details/vegetableprotein00osbouoft(100年前の論文)

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