こんな人にオススメ!
- イチゴが「野菜」だと聞いて驚いている
- いちごは甘いから絶対に「果物」だ
- 自分で調べたけど、説明できない
1.イチゴは「野菜」として育ち、「果物」として食べられる
イチゴは「野菜」として育って、「果物」として食べられます。
まずは収穫前のイチゴに注目してみましょう!
2.収穫前のイチゴは「野菜」
収穫前のイチゴは「野菜」です。
実は収穫前の植物に「果物」は存在しません。
「果物」は収穫後の植物につけられる名前なんです。
収穫前の植物は「野菜」と「果樹」に分けられます。
「野菜」と「果物」ではありません。「果物」✕ 「果樹」〇
ここでもう一度イチゴの写真を見てみましょう。
「野菜」か「果樹」と言われると「果樹」ではなさそうですね。
でも「野菜」とも言えない…
「果樹」とはなにか
では「果樹」とは何なのか…
農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。
従って、一般的にはくだものとは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、くだものと呼ばれることのあるメロンやイチゴ、スイカ(いずれも一年生草本植物)などは野菜として取り扱っています。
農林水産省
要するに収穫するまで2年以上かかる草と木が「果樹」と呼ばれます。
イチゴは1年以内に収穫される草です。
つまり、イチゴは「果樹」ではありません。
次にイチゴは「野菜」と言えるのか考えてみましょう。
「野菜」とはなにか
「野菜」は「果樹」のような明確な定義はありません。
ただ、「野菜」には多くの共通点があります。
「1年以内に収穫できる草」
そうです。イチゴも「1年で収穫される草」です!
つまり、収穫前のイチゴは「野菜」です!
「野菜」「果樹」「果物」と分けたらいいような気がしますが、「果樹」であるリンゴ、梨などは「果物」にも重なってしまい上手く分類できません。
収穫前のイチゴは野菜と多くの共通点を持つため「野菜」になります!
次に収穫後のイチゴを見てみましょう。
3.収穫後のイチゴは「果物」
収穫後のイチゴは「果物」です。
ここで参考になるのが総務省統計局です。
しっかりと「野菜」「果物」と書かれています。
そして、イチゴは「果物」に分類されています!
つまり、収穫後のイチゴは「果物」として扱われています。
4.まとめ
今回のポイント
- 収穫前のイチゴを「野菜」or「果樹」で考えたら「野菜」
- 収穫後のイチゴを「野菜」or「果物」で考えたら「果物」
イチゴとは
収穫前「野菜」として育ち、収穫後「果物」になる食べ物
では!!
参考図書
・藤田 智.NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビ 13 イチゴ.NHK出版.2020.95p
参考サイト
・消費・安全局農産安全管理課農薬対策室.作物分類.農林水産省.2021-11-8
・総務省.日本標準産業分類.総務省.2021-11-8
・農産局果樹・茶グループ.果樹のページ.農林水産省.2021-11-8
・総務省統計局.家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2018年(平成30年)~2020年(令和2年)平均).総務省統計局.2021-11-8
・Xtra peace.園芸と園芸作物: その定義と特徴.高知の田舎で耕すデータサイエンス農家のブログ.2021-11-8